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【受講生インタビュー】「デザインはセンスじゃなくルール」作成への悩みがスッキリ軽くなりました♪

山口さんは、社会福祉協議会(社協)の広報誌の作成を、長年にわたり担当していらっしゃいます。広報誌が販売物だった時代や、2ヶ月に1度の無料配布物になった時代など、大きく変化する流れの中で誌面の作成を手がけ、その中でデザインに対する葛藤を抱えていたそうです。
オンライン動画と紙版テキストを用いた対面動画の両方を受講された経験から、デザインの基礎を学ぶ大切さについて伺いました。

山口さんは、オンライン講座と対面講座の両方を受講していらっしゃいますね。受講のきっかけはどんなことだったのでしょう?

ー山口さんー
担当している仕事の中に、社会福祉協議会の広報誌作成がありました。伝えたいことがあるのに、人の目につくようなデザインや、訴えかけられるような作り方がどうしてもできていなかったんですね。
当時は、つい紙面ギチギチに情報を詰め込んで作っていたために、文章が多すぎることがあったり、伝わらないよというような言われ方をされたりしていました。
どうせセンスないし、なんて思っていたところに、「実はデザインってセンスじゃないらしいよ。今度、広報などで悩んでいる人に向けたデザイン講座があるらしいから、どう?」と誘われて受講を決めました。

デザインの仕事の経験はどれくらいあったのでしょう?

ー山口さんー
全くなかったです!
それこそ、小学校の頃の壁新聞とか、その程度です。本当に。
まさかそんな仕事も担当するとは思わなくて、「え、広報誌の仕事もやるんだ」と驚いたくらい予想もしていませんでした。事務仕事だけと思っていたので、あらららら、って(笑)

デザインの知識ゼロでお仕事がスタートしたんですね。その間は、どんな気持ちで作成を?

ー山口さんー
なんでしょうね。ワクワクはするんですけど、恥ずかしいというか。こういうものを作ったり見たりするのは好きでワクワクするのに、出来上がったものを見てどーんと落ち込むという。そういうことの繰り返しでしたね(笑)

それが毎回となると、大変ですね。

ー山口さんー
なかなか分業ができなくて、基本は自分一人でやっていました。相談できる人が見つからなかったのも大変だった原因ですね。
皆さん校正はしてくれますけど、デザインというよりは文章のチェックですね。
これはあんまりじゃないか、みたいなときは言ってくれることはあっても、全体的なことについてアドバイスをいただくのは難しかったです。

デザインの悩みがだんだん募ってきた感じでしょうか。あさからデザイン塾を受講した後は、何か変化しましたか?

ー山口さんー
「余白」って大切なんだ!と思えるようになりました!
というのも、デザインの仕事を担当するようになった最初の頃の上司が「余白を作るな、もっと(情報を)入れろ!」と言うタイプで。余白があるのが許せないというか、「もったいない!」という感じの方だったんですよ。
私は(さすがに詰め込み過ぎ…)と思いながら従っていて。
でも、他都道府県から届いた広報誌などで、「これステキ!」とか「スッキリしていて見やすい」と感じるデザインを見るたびに、ずっと「どうにかしたい」というジレンマを抱えていました。
塾で学んでやっと、「やっぱり余白って本当に大切なのね!」としみじみ感じましたね。

デザインのルールの大切さが、より感じられたと。課題がドンピシャだったのですね。

ー山口さんー
そうですね。センスのなさで落ち込んでいたのに、「センスよりももっと大切なものが “ルール” なんだよ」、と教えていただいて、目から鱗!でした(笑)
今、デザインは芹田さんにお願いしているので、仕事的にも気持ちもとても楽になっています。それでも、他のところの作成物を見て、「これルール外れてるよね?」とか、「ここの部分がもったいないな」とか、デザインに自然と目が行くようになりました。

デザインを見る目そのものが成長されていて、素晴らしいです。紙とオンライン両方の講座を受けてみて、どんな感想を持たれましたか?

山口さんー
テキスト版があることで復習がしやすいです。動画なら止めたり戻したりできるのが便利ですね。
私が作っているのが広報誌といってペーパーで発行するものなので、紙ベースのものが手元にあった方が、個人的には分かりやすいかなという感じがしました。

相互作用というか、両方を受けたことで分かりやすさがアップした部分はありますか?

ー山口さんー
そう感じています。
例えば動画で示してもらう資料上で、話の流れで少し前に戻るとき、資料画面も該当ページへ戻ってくださいますけど、受講する側としては、紙版の資料があれば、「そういえばあの部分でも……」などと、気になる他のページをチラ見しながら話を聞けたりして、良かったです。

動画でデザインの基礎を学んで、感じたメリットを教えてください。

ー山口さんー
とにかく気が楽になりました。
「センスがなくても、デザインはどうにかなるんだ!」って(笑)ルールというものがきちんとあると知って楽になった、その変化は大きかったですね。基礎があった上で、さらにセンスがあればもっと良いんでしょうけど、ルールに基づいて作成すれば、伝えたいことが伝えられるものがちゃんと作れるようになるんだと理解できたことが、とても良かったです!

塾長からのコメント

インタビューの文章を改めて読んで少々驚いたのは、山口さんが、デザインへの悩みをかなり深く持っていたということでした。

山口さんは、講座が終わった後にいつも質問を持って来られていて、私は「更なるステップアップを目指して頑張っている勉強熱心な方だな」と思っていたのです。

世の中には、デザインがあふれかえっています。なのに、学生時代に一般科目として基礎を学ぶ機会が、全くと言って良いほどありません。もしかしたら私が思っている以上に、社会人となった後でデザインの悩みを抱えている人がいるのかもしれない、と思わせられました。

山口さんのお悩みに対して少しでもお役に立ったのであれば、この講座を開講した甲斐があったというものです。そしてデザインに携わる仕事に、知識を持たないままで就いて悩んでいる方は、ぜひ当塾の講座を体験してみてほしいと思います。